日本生命が保有株圧縮

日本生命保険が、資産運用のために保有している国内株式の一部を圧縮する検討に入ったようです。原発停止にともなう業績悪化で当面無配当が続くとみられる電力業界の一部企業に対してすでに売却の通知を始めたようです。他業界の企業にも3月末までに通知し、4月から段階的に売却するとしています。

日本生命保険は約50兆円の資産を運用する日本最大級の民間機関投資家とされています。株式保有は運用資産の10.2%。

2012年度上半期(4~9月)は業績不振に陥っている電機株などの下落が響き3479億円の有価証券評価損を計上しました。それにともない準備金を取り崩しており、財務基盤の強化が必要と判断したようです。

保険会社の経営の健全性を示すソルベンシーマージン比率は、日本生命は565.5%。大手生保4社で最も低くなっています。金融庁は200%以上の会社は健全としていますが、株式保有割合が高いと資産価値が目減りするリスクが高いとみなされ、比率が低く出る特徴があります。

予測を超えるリスクに対する、保険金の支払余力を計る指標で、200%を下回ると、早期是正措置が発令されます。保険会社を数字で比較する際、もっとも広く使われている指標の一つです。
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